人のブログを読んでたら面白いと思ったので一番面白いと思ったブログを引用してみた

dennou-kurage.hatenablog.com

めちゃくちゃ有名な人みたいなんで引用するのも野暮かもしれないのですが。




「権利に対する意識」みたいのが低いというのはすごく同意した。
私自身、障害者手帳と障害者年金という社会保障を受けているが、いつかどこからか、「税金の無駄使い」だの「俺の払った年金で飯を食いやがって」などと言われるのではないか、という怯えのようなものがある。





正直、社会保障を受けるのに心理的抵抗はかなりあった。
手帳の時はあまり気乗りしなかったし、年金は現金支給なのでさすがにかなりがっついてしまったが、それでも
「何か言われないか、自分は社会保障を受けるべきか」という自問自答はあった。
最終的には、自分は社会保障を受ける権利があって、権利を行使するのにふさわしい人間なのだという事にして、自分を納得させている。







が、本来ならこういう気乗りがしないだの自問自答だのしないで社会保障を受けられるのが正しいのではないか、と思わなくない。






確かに、社会保障は役所に行って手続きをすれば受けられる、一種の不労所得である。





おそらく、権利意識に対してバッシング的な感情を持つ人はこう思っているのだろう。





冒頭のブログから引用させて頂くと(権利とか疎いんでなんか揉めたらごめんなさい)、

(引用ここから)
>対して、我が国はどうかと考えると、どうも「権利」というものに対して「堂々と主張するのはみっともない」という考え方がありはしないだろうか。それは「あの人は権利ばかり主張して……」という心無い発言だったり、有給の権利を行使しようとする人を疎んじたり、生活保護の権利を行使する人を下に見たりすることによく顕れていると思う。「権利」を持つ人が現れた際の反応が、全力でその人の権利行使をサポートするというものではなく、日本では舌打ちだったり蔑みだったりするのは、はっきり言って情けない。
(引用ここまで)




どうしてこうなるのか。





きちんとシステムとしてあるのに、どうして使われないのか。





私もなんだが情けないというか、悲しい気持ちになる。








察するに、「お金は仕事、労働の対価」という考えが強いのだと思う。







だから働かなくてはいけないし、働かないで得るものに対して忌避する考えが出てくるのであろう。






それはとてもよく分かる。






できれば自分もそうでありたい(社会保障で得する額はやはり普通に働くのに比べたら少ない)し、もしかしたら自分もそういう権利意識を持つ人を叩く側になっていたかもしれない。






だが、個人的な推測ではあるが、そういう権利を行使するのがみっともないという理由で仕事にしがみつき、不必要な仕事をやったり生産性の低い仕事をしてもよい、となっていないだろうか。
これは昨今報じられている長時間労働や過労死などの問題にもつながるだろう。
要は、保障がないと思うから目の前のことにしがみついてしまうわけだ。








あるいは、社会保障を受けないといけないなんて他人事だ、としたいのかもしれない。
そんな不幸でみっともない事は自分の人生にはありえません、という事だ。






まあもうここまで来るともう障害者でも生活保護受給者でもそういうシステムだの全部ひっくるめて

「お化け」

だと思っているのだろう。
よくわからないので怖いです、ということだ。
そういう事にしておく。




個人的にはやはり、「困った時にはこういうシステム(各種社会保障)があるので、利用しましょう」という風になるのが一番良いと思うのですが、どうやったら人々の意識が変わるのかわからないし、自力で変えようとするのもめんどくせえなあ、と思うわけです。